『この図面を見てざっくりどれぐらいかかりそう?』
良く言われますが、正直みただけじゃわかんねー!!!っていうのが正直なところです。1m当たり1万円で外周フェンスを作るのか、3万円で作るのか、これによってかなりの金額差がでます。
外周フェンスが50mだったら、50万円と150万円です。その差、100万円。そんな間抜けなプランする業者さんもいないと思いますが、100万円あれば、3台用カーポートだったり、アプローチを天然石にできたり、タイルにできたり、植栽も素敵な樹形に変えることができるかもしれません。
一般的な外構であれば、土地の大きさに比例して価格は高くなります。
私の住んでいる場所は、車がないと生活できないような場所なので、土地が広いことが多いです。土地が広ければ広い方がいいっていうのは、外構を考える上では間違いです。広ければ広いほど雑草などの管理が必要なお庭になります。メンテナンスフリーなお庭にしようと思えばそれだけ費用もかかることになります。
土地を購入する際には家と、お庭・駐車場になる大きさのバランスを見ながら無理のない外構計画を立てていきましょう。
大きな土地をお持ちの方、相続された方々へ
しっかりと外構やお庭を造る場合には、それなりにコストがかかることを頭に入れておいた方がいいです。代々の土地などでは、周囲を囲んでいるブロック塀の撤去や、ボロボロの基礎が出てきたり、埋設物があることもありました。
金銭的に不安がある場合などでは、ローンを組んだり、工事時期を2期に分ける等といった方法も選択可能です。最近では、外構をローンで工事する人も増えてきました。低金利なものもありますし、商品に縛りはありますが、0%金利ローンという商材もあります。
予算をどうしても増やしたくない場合には、土地選びの段階から外構のイメージしていきましょう。お庭広くて、走り回れるからここにしようって安易な考え方だと、あとで後悔することになるかもしれません。
土地に対して外構価格が高くなる条件は、もう一つあります。
高低差がある土地であること。
高低差があると、住宅と駐車場に段差が必要になることもあります。
道路面から住宅まで40センチ以上高低差がある場合には土留めブロック積みや、階段の設置が必要になります。住宅と駐車場の距離によって水勾配が2%以下になる場合には段差を設けない方がいいので、土地の状況によりけりです。勾配に関しては下の記事から。
実際、駐車場の大きさや勾配はどれぐらいがベストなの? - 嘘はつけない庭屋の本音
高低差があると、ブロック積みのために基礎を作る必要もあり、金額も大きく変わる可能性があります。フェンスなんか付けたらさらに・・・。
ただ、高低差がある外構は私は好きです。平面的でなく、立体的なデザインができたり、奥行き感を演出することも可能になり、デザイナーとしてはとっても楽しい物件です。
土地をこれから購入する方へ
これから選ばれる場合は、広さ、高低差、お庭にかけられる時間など、様々な要件を検討して、家と同時に外構の事も考えた土地計画をお勧めいたします。
素敵なエクステリアになりますように!!!
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