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常緑樹と落葉樹の違いって何? 植木の選び方

 お庭が大好きな眞野です。今回は植木を選ぶ際に重要になる、常緑樹と落葉樹についてまとめてみました。意外と単純ではない常緑樹と落葉樹の違いについて掘り下げていきましょう。知っている人も知らない人も、興味がない人にも読んでもらえるような文章を心がけます。お庭が好きになる人が1人でも多くなるように頑張って書きますね。

 

常緑樹・落葉樹・半落葉樹に分けられる

 樹木は、葉の性質によって常緑樹、落葉樹、半落葉樹に分類されます。半落葉樹は聞きなれない言葉だと思います。シマトネリコという樹は常緑樹に分類されることが多いですが、実は半落葉樹です。関東よりも北では、冬の寒さで葉を落としてしまいます。

 常緑樹は、1年を通して葉が残っている樹のことを指します。例えばマツや、杉は常緑針葉樹です。冬でも山の景色に緑があるのは、常緑樹のおかげです。

 落葉樹は秋に紅葉する樹が代表的です。

 

ちょっと珍しい、人気になりそうな常緑樹

 常緑樹は読んで字のごとく、常に葉がついています。冬場に枝だけでは寂しい場所や、目隠しが欲しい部分に良く植えることが多いです。常緑樹と落葉樹のどちらがお手入れが簡単かと聞かれることが多いですが、個人的には、掃除に関して言えば落葉樹の方が年一回落ちるだけなので、楽です。常緑樹は葉が落ちないと考えている方もたまにいられますが、新芽が出てくる季節には葉が落ち始め、古い葉との入れ替わりがおき落葉します。寒くなり始めにも少し葉を落とす常緑樹もあります。どちらも葉を落とすので、晩秋にまとめて葉を落としてくれた方が落ち葉を掃除するには簡単なのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

 

さて常緑樹にもいろいろ種類はありますが、常緑樹で有名な樹といえば、

などが挙げられますが、あえてマイナーなところを紹介します。ジワジワきてそうな樹木にスポット当ててみました!

 

フェイジョア

 

 

 フトモモ科の常緑低木のフェイジョアですが、実は実が付きますし、食べられます。ニュージーランドではヨーグルト等にも加工されて広く流通しているらしいです。私、生で食べたことがあるのですが、決しておいしくないのでどうしても食べたい人はジャムにして食べてみるといいかもしれませんね。

  耐寒性も高く、成長が遅いので、生垣や庭木としての需要がもっとあってもいいのですが、ちょっとマイナーなのかあまり普及していません。日本では北関東ぐらいまでであれば露地栽培ができるので、今後に勝手に期待しています。

 

 

葉が落ちた後も美しい落葉樹

 落葉樹 とは毎年秋口になると葉が枯れて落ち、越冬して春先に新芽を出す樹木のコトと定義されています。公園にある樹では、桜、もみじなどが落葉樹になります。植える場所は、夏場は日影が欲しいが、冬には日差しが欲しいリビングの前や、紅葉を楽しみたい庭先などがおすすめです。春先に新芽を出し始めて、夏を超えたら徐々に紅葉し始めて、晩秋に葉を落とす樹木が多いです。代表的な落葉樹だと

などが挙げられます。落葉樹は冬になると葉がなくて少し寂しくなりますが、樹形の綺麗さを楽しむことができます。

例えば

アオダモ

 アオダモは樹形の綺麗さが魅力的です。もちろん紅葉もしますし、小さい花も付きますが、冬場のなんとも表現しがたい自然樹形がとっても美しい。そして何よりも話のネタになるのが、この樹は固くて粘りのある樹なので、その柔軟性からバットの原料として使用されています。野球部だった人にはお勧めですね!

 最近人気の雑木の庭には重宝される樹木です。そこまで強めの剪定はせずに、自然の樹形を楽しみながら育ててあげることがおすすめです。

 

 

植木の選び方

 植木を選ぶポイントは、

  • 場所
  • 日当たり
  • 目的
  • 成長の度合い
  • 管理のしやすさ

この5点を考えながら、植えたばかりの大きさだけでなく、10年後にどんな高さになるかも考えながら植えた方がいいです。昔流行ったコニファーは、撤去されることが多く管理の難しさも考慮しながら樹種を選ぶことをお勧めします。落葉樹は日差しの強い夏場の太陽を遮って、冬場のぬくもりを受け取れます。目隠しが欲しい部分には常に葉が必要な常緑樹をおすすめします。一番重要なのは愛情をもって育てられる樹が1番ですけどね。

皆様のガーデンライフが素敵なものになりますように。