エクステリアは住宅建築と同時に予算を組もう!!!
住宅建築を考えている方、建築中の方に読んでほしいです。
私は10年間、エクステリア業界で施工・設計・営業をしています。10年間で様々なお客様を見てきました。住宅が完成と同時に見積もり依頼に来る人、着工の1年以上前から来る人、土地が決まっていないのに来る人。ハウスメーカーが外構予算は100万円で大丈夫だと言われた人、建築が終わるまでに追加工事で外構費用が削られた人。
様々な人に会って、どのタイミングで依頼してもらうのが一番いいのか考えてみました。業者によっては、いつでもいいよって人もいるだろうし、早ければ早い方がいいって人もいると思います。私の経験の話ですので参考までに読んでください。
結局どのタイミングで依頼するのが一番ベストなのか?
早ければ早い方が良いは間違い
まだ住宅の打ち合わせ初期段階で予算のことを聞いてくる人がいますが、早ければ早いほど、不明確な場合が多く、土地も間取りも、GLも決まっていないのに相談されると見積もりを出すことが不可能です。大体でもいいから教えてと言われることもありますが、敷地の形状は高低差、広さによってマチマチですので、答えることが難しいです。
外構屋に行くのはまだ早いです。
住宅完成の1か月前に行くのは、遅い方です。
住宅完成の1か月までは、工事の予定すら建てるのが難しいです。一般的な外構屋であれば、初回打ち合わせ→現地調査→図面作成という流れになりますので、1日、2日で完成することは稀です。図面だけを描いている会社であれば可能ですが、外構屋さんは現場管理や見積もり、図面作成を一人で行っていることが多いので、時間がかかります。
早くても2週間~1カ月ぐらいの提出が多いのではないでしょうか?簡単なプランだったら1週間で完成することもあると思いますが、工事がそれだけ空いているのは少し問題があるのかも・・・。
予算を組むなら土地・間取り・GL(基準となる地盤高さ)が決まったタイミングで!
見積もりを作る上で必要な情報は、土地・間取りが決まって、GL(家を建てる基準となる高さ)が決まったタイミングで打ち合わせに行くのが最適です。この3点が決まっていないと、概算見積もりを作ってもなんの役にも立ちません。早すぎず、遅すぎずのタイミングですので、その後は外構屋さんの方で段取りを組んでもらいましょう。
確実な見積もりを取りたいなら、着工の2週間ほど前のタイミング
確実な見積もりを作る場合には、現地調査が必要です。住宅の建築で一番重要になってくる基礎が完成したタイミングで住宅を見に行くことが可能になります。基礎ができると何がいいかというと、住宅の位置、基礎の高さ、高低差、すべてを現地で確認することができますので、正確な見積もりを作ることが可能です。
ただ、雨水マスや、汚水マスが未設置のことが多いので、マスの位置は後日確認に行くことになります。
ハウスメーカーが言う予算はあまり信用できません。
中には正直なハウスメーカーがいるかもしれませんが、基本的にハウスメーカーは住宅を売る企業ですので、外構に関しては無知な人が多いです。適当に100万円というハウスメーカーの呪縛によって苦しめられた施主様、外構業者は多かったのではないでしょうか。ハウスメーカーの中に外構屋さんがいる可能性は少ないですし、基本的には外注扱いの場合が多く、デザインなどでも期待はできません。
では相場はどれほどか気になりますよね。
外構にはこれをしなければいけないという決まりがありませんので、予算に正解はありません。住宅の金額の10%という方もいますし、住宅と土地の10%という方もいらっしゃることからも、これだけあれば良いという予算は存在しないかもしれません。お金をかければかけるほどいいのかというとそれも違います。低予算の中でも素敵な外構はあります。
想定できる金額の中で、デザインと金額のバランスが取れているかどうかが重要な判断材料だと思います。
外構を決める際の参考にしていただけたらと思います。外構屋さんもいっぱいいますので、親身になって相談にのってくれる人に出会えるのが一番いいのかもしれません。
素敵な外構屋さんに出会えることをお祈りしています。