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外構のデザインってどうやって決めるの?

外構設計を数年間続けていると、、、、

デザインってどうやって決めるの?正解って何っていう質問をもらうことがあります。

 

 

先にお伝えすると、外構デザインに正解はありません。

限りなく正解に近い形にすることがデザイナーの役割だと思っています。デザイナーが正解だと思う形と、お施主様が正解だと思う形は別々だと思います。打ち合わせの中で上手に組み合わせられることが素敵なデザイナーさんなんだと思います。

 

さて、デザインってどうやって決めるか、一緒に考えてみましょう!!

 

 

外構デザインのポイント

外構デザインって平面的な部分と、立体的な部分に分けられます。平面的なデザインで得られるものといえば、駐車スペースの配置、通路の確保など、利便性の部分が多きいです。ではどこから作っていきましょうか?

 

1.現場の状況、高さや広さを確認する

住宅を設計する上で1.2を争う大事なポイントはこちらですね!

現場の状況がわからずに図面を描くのは非常に怖いです。住宅の雰囲気もできれば知ってから外構デザインに着手したいものです。

現実的には住宅の完成前に図面や見積もりの提出を求められることも多々あります。予算取りのためだけに図面を描いたりすることもありますが、本格的な見積もりの際には必ず現場状況を把握した上で作図していきましょう。

 

2.お施主様の希望を把握

これはどんな設計をする上でも、必ず必要な情報です。建売住宅や全部任せてくれるっていうお施主様もいるかもしれません。ほとんどのお客様の家族構成や、お庭、駐車場の使い方って同じじゃないですよね。

 

私は建売の設計はしていないので、基本的に一軒一軒要望に合わせて設計しています。

 

図面ご希望な人はコメント欄から相談してみてくださいね☆

 

3.コンセプトを設計

どんな図面にも、コンセプトは存在します。予算を抑えたいというのも一つのコンセプトの形だと思います。そこに住まわれる人がどれぐらいお庭で過ごして、どれぐらいお手入れができて、緑が好きか、和風が好きか、洋風が好きか、好みや住宅の雰囲気に合わせて、コンセプトを考え、設計していきます。

 

この段階である程度のゾーニングを進めていきます。

だいたい車何台とめて、お庭をこれぐらいにして、門周りの位置をこの辺りに、、、

 

なんて考えながら進めていきます。

 

 

私の図面は完全に自己流ですが、

 

①駐車場を決める

②門周りを決める

③お庭を決める

④残された部分を決める

 

という順番で配置考えています。

 

私の住んでいる地域が駐車場がないと生活できない地域だからかもしれませんが、一番広い部分を先に決めて、その次に見た目も重要なアプローチを考えて、それからお庭やバックヤードを考えるようにしています。

 

見た目として重要なデザインのポイント

いつも重要視しているデザインのポイントがあります。

  1. 統一感
  2. 素材
  3. シンメトリー・アシンメトリー

以上の3点です。

 

1.統一感が一番重要だと思っています

住宅と外構の統一感も重要ですが、外構の中だけでも統一感がない外構はたまにあります。例えば、色!!!!

 

色の方向性はとても重要です。

住宅も合わせて、3色ぐらいの中に収めておきたいのですが、5~6色使っている外構を見かけることがあります。色が多いということは、認識するのに時間がかかります。とても煩雑で、ガチャガチャした印象を与えてしまうので、色の方向性は統一することをおすすめしています。

 

2.素材選びも重要ですよ

素材ってどれを使うかによって、洋風なのか、和風なのか、高額なのか、安価なのかだいたい想像できますよね。シンプルな印象の外構を求められているのにコテコテの洋風石張りとかで提案したら、全然話聞いてもらってないなって思いますよね。

 

お施主様側は、まず最初に、どんな外構にしたいのか、写真やインスタグラムなんかでもいいので、説明できるようにしておくのは大切です。

 

たまに、外構のことわからないから何も考えてないってお施主様もいるのですが、要望がまったくないということも、作る側にとっては非常に難しいことです。予算も、好きな雰囲気も何もない状態だと、見積もり出してびっくりされたり、想像と違ってた!なんてこともあると思います。

 

3.シンメトリー・アシンメトリー

左右対称だったり、左右非対称にしたり、植栽を入れて高さに差をつけたり、全体で見たときに目立たせたい部分など、どこかにフォーカスするかしないかなど、見た目も重要です。

 

規則性や不規則性など、デザインに合わせて採用されることもあります。

 

結局外構ってどうやってデザインするの?

今まで挙げてきたものも、絶対に採用しなきゃいけないという訳ではありません。

 

デザイナーの腕の見せ所ではありますが、デザイン性、利便性、施工性、トータルで見たときに良いデザインとして定義されるものだと思います。

 

ただ、一番重要なのは、施主様が満足しているかどうかという部分が一番重要です。何にしても住まわれる人が満足する外構工事が一番いい外構工事だと思います。

 

自分のデザインを押し付けるでもなく、アドバイスは挟みながら、施主様の意向に沿える設計が良い設計なのかなと、10年以上図面を描きながら思っています。

 

デザインって本当に正解ないです。

まだ正解を探しながら図面を描いています。

 

もしこれが正解だ!!!

ってのがありましたら教えてください☆